株式投資

NVIDIAによるArmの買収は本当に拒否されるのか?

とり1号
NVIDIA、Armの買収をほぼ断念ってニュースが出てるね。
ほんとなのかな?
Sachie

こんにちは。

今日は個人的に興味のある、NVIDIAのARM買収が成立するのか?について買いたいと思います。

Bloomberrgでは、NvidiaがARM買収を撤回しようとしていると報道していました。

デマかもしれませんが・・・

自分なりの見解を書きたいと思います。

参考

Nvidia Quietly Prepares to Abandon $40 Billion Arm Bid

https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-01-25/nvidia-is-said-to-quietly-prepare-to-abandon-takeover-of-arm

英国政府当局の調査文書も出ています。

参考

ANTICIPATED ACQUISITION BY NVIDIA CORPORATION OF ARM LIMITED
INITIAL SUBMISSION

https://assets.publishing.service.gov.uk/media/61d81a458fa8f505953f4ed7/NVIDIA-Arm_-_CMA_Initial_Submission_-_NCV_for_publication__Revised_23_December_2021_.pdf

以下の記事は分かりやすい。

NVIDIAによる買収、失敗すればArmは業績低迷か

特に、英国政府当局の調査文書は、ARMが考えていることがよく分かる文書で興味深かったです。

英国政府当局の調査文書の結論

文書の結論は以下のように書かれています。

買収に反対していませんね。

参考

CONCLUSION
Deal opponents romanticize Arm’s past and either ignore or disparage Arm’s most powerful competition. But if Arm had market power, it would have sizable revenue growth and would
be enormously profitable. If Arm alone could vanquish x86 in datacenter and PC, its market share would not be mired in the low single digits, and tomorrow’s technologies—such as Omniverse—would be developed on Arm, not x86.
Rejecting the prospect of any remedy, the Decision would not promote competition. Rather, it would prevent Arm from bringing competition into areas that have been long dominated by
x86. The alternative outcome urged by deal opponents would result in a standalone, profitmaximizing business without any guarantees about licensing policy or investments. It would likely result in less investment in the UK, less resources for Arm, less innovation, and less competition worldwide.

合併に反対する人たちはアームの過去をロマンチックにし、アームの最も強力な競争を無視または軽視している。
しかし、もしArmが市場支配力を持っていれば、かなりの収益成長が見込まれ、莫大な利益を得ているはずである。
ArmだけでデータセンターとPCでx86を打ち負かすことができれば、その市場シェアは1桁台前半で、そしてOmniverseのような明日のテクノロジーがx86ではなくArmで開発されます。
いかなる救済の見通しが拒否されれば、決定は競争を促進しません。
むしろ、それはX86に長い間支配されてきたエリアに、アームが競争をもたらすことを妨げるでしょう。
合併反対派が主張する別の結果は、ライセンスポリシーや投資についての何の保証もなく、独立した、利益を最大化するビジネスをもたらすでしょう。
その結果、英国への投資が減り、Armのリソースが減り、イノベーションが減り、世界中の競争が減る可能性があります。

ARMの懸念

文書の中では、ARMの窮状が書かれているように思えます。

NVIDIAが買収提案してくれたのに、反対されては困る!という事のようですね。

確かに売り上げが$1.8B(1800億)程度の企業でありながら、3兆円を超える評価をSoftbankGroupが与えたため、目立ってしまいました。

確かにスマートフォンでは、ARMのライセンスを使ったCPUが出回って、一定の影響力がありますが、売上・利益はそれほどではありません。

チップを多く出すことで、売上・利益を伸ばせるのですが、サーバー市場に入る目論見で苦戦しているようです。

Appleも独自のM1チップを出すなど。ARMの技術を使っているにしても、ARMはビジネス面でのうまみが少ないようです。

できるだけARMのオリジナルのチップを使ってほしい、という意図が透けて見えます。

ARMはプラットフォームとして存在感はありますが、利益がなかなか出ないビジネスモデルですね。

Twitterみたい・・・

ARMのライバルは誰なのか?

ARMのライバルは、誰かと言えば

・Intel

だと思います。

Apple・Google・Amazonなど巨大企業なども、巨額の資金で独自開発してくるとなると、ARMのビジネスの面白みは薄れてしまいます。

Appleは独自開発して「M1」を出しましたね。

ARMからするとあまり面白くないようです。

ARMはプラットフォームとしては存在感があるようですが、利益面では小さいので、投資も大きくできない、事情があります。

資金面でAppleに圧倒的に不利なのですが、負けないように開発する必要があるので、とにかく投資が必要です。

資金のある企業に支援してもらい、Intelの牙城を崩して、ビジネス規模を大きくしたいのです。

そこにNVIDIAが「いいよ!」と言ってくれたわけです。

NVIDIAは何を狙う?

一方で、巨額の投資ができないながらも、CPUを必要とする企業はたくさんあります。

Resesusなど半導体メーカーです。

自動運転など将来のイノベーションがあり、NVIDIAはその画像認識処理のGPUが使われます。

認識結果から自動車を動かすには、CPUが必要であり、NVIDIAはCPUを持っていません。

なのでARMを買収して技術を獲得したいのだと思います。

ただ、NVIDIAのビジネスは、パソコンから自動車、ビットコインまで広く広がっており、競争を阻害するのでは?と懸念されました。

しかしよく考えれば、ARMのライバルは特にIntelであり、NVIDIAがARMを買収することで、競争を阻害するか?というとそうでもないように思います。

ARMの取引先が多いため、情報が筒抜けになる懸念があり、多くの企業が嫌がっているのだと思います。

また、NVIDIAがCPUを作り出したら、競争が「激しくなる」ので阻止したいのかもしれません。

買収が成立するのか?

ARMの売上規模から考えれば、「競争を阻害するまでには至らない」と言えるような気がします。

CPUメーカーからすると脅威ではありますが、競争が活発になるようにも思います。

CPU+GPUを作れるIntel・AMD・Appleは競合ですが、ARM単独で勝てる相手ではありません。

NVIDIAやQualcommといった企業の力を借りて、ARM自身はIntelの牙城を切り崩したいのだと思います。

ただ、NVIDIAとして投資対効果があるか?と言われると未知数です。

NVIDIAがARMに期待しているのは、

  1. NVIDIAと競合でないIntelの牙城を崩すこと
  2. 未来の技術である自動運転やメタバース関連でCPU+GPUをともに開発すること

だと思います。

AMDもXilinxを買収するなど、半導体関連の合併・M&Aは進んでいます。

AMDのXilinxの買収額は350億ドル(約4兆円)相当だそうなので、NVIDIAのARM買収もOKであっても全然おかしくないと思います。

まとめ

ポイント

  • ARMのライバルはIntel
  • NVIDIAは、競争優位性でARMを買収するというより、将来技術の獲得が狙いに思う
  • ARMの状況からして競争を阻害するとは言い切れないと思う

NVIDIAによるArmの買収は本当に拒否されるののでしょうか?

僕はそうでもないような気がしますが、皆さんはどう思いますか?

SoftbankGroupの1兆円の自社株買いは、この取引の完了を待っているんですかね?

NVIDIAが心変わりしないうちに、早く買収をCLOSEしてほしいとSoftbankGroupは思っているはずです。

以上です。

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